取り組み事例
その他
合同会社 宮平農園(2022年実施)
実施企業概要
| 事業内容 | 農業 |
|---|---|
| 設立 | 2017年9月1日 |
| 従業員数 | 16名(※2022年取組時点) |
| 所在地 | 南城市玉城字中山469 |
| 事業内容 | 法人化して7期目の宮平農園。南城市で菊やトルコキキョウなどの花卉や、オクラやゴーヤ、ナス、トウモロコシなどの野菜、マンゴーやドラゴンフルーツなどの果物、サトウキビなど、多品目を栽培。収穫体験会やフラワーアレンジメント体験なども開催し、さまざまな人が農業に触れる機会を提供。10年以上にわたり、就労支援事業所と連携した地域活動も行っている。 |
支援プログラム実施の背景と目的
就業規則をより活用できる方法を探りたい。
就業規則はあるものの、働くうえで、勤務時間の条件やさまざまな事情などを抱えた職員がいるため、それぞれのライフスタイルに合った働き方で長く勤めてほしいと考えていた。
また、以前であれば求人を出したらたくさんの応募があったが、ある頃から求人を出しても人が集まらず困っていたところ、さまざまな事情や働くうえでの条件がある方々を受け入れることで、法人として、農園業務を維持できるのではないかと思い、「女性が働き続けられる職場づくり支援プログラム」の取り組みを活用した。
女性特有の体調の悩みや働き方の希望にもっと応えられる環境をつくりたい。
女性職員も多いことから働きやすい環境を整えるため、育児休業などを就業規則に盛り込んだが、アルバイトの面接時に生理休暇がほしいなどの相談を受けたことをきっかけに、男性では気づけない女性特有の悩みに、”安心して働き続けられる職場環境”にするには、どう対応したら良いのかわからない状況が続いていた。
取り組み内容(目標・課題)
改善目標
制度も取り入れながら、より働きやすい職場にしたい。
目標を達成するための課題
職員が何を求めているのかニーズがわからないため、支援プログラムのアンケートを実施しニーズを把握。
専門家のアドバイスで、相談窓口を設置し、相談しやすい仕組みづくり。
働きやすいように制度を整えたことを職員に周知。
取り組み内容
・支援プログラムのアンケートを全員で実施
経営理念や業務の方針が十分に伝わっていない現状が分かった。
・役員を対象に育児か・介護休業法などの制度理解のためのセミナーを実施
専門家より丁寧に説明を受けたことで、相談を受ける役員の理解が深まり、職員へ説明がしやすくなった。
全職員へ周知することで、活用が進んでほしいと期待している。
・相談窓口の設置
誰に相談していいか分からない職員もいたと思うため、相談窓口を設置し、案内を掲示したことで周知できた。
取り組みの成果
✓ 制度を取り入れたことで、求人の際にアピ-ルできるようになった。
育児・介護休業法など、制度の名称は知っているが、農業分野として取得できるのかなど、適用される基準や制度を利用する方法を知らずにいたため、専門家に直接聞くことで制度に対して理解が深まった。また、育児・介護休業法などの制度を取り入れることで、求人の際にアピールでき、他社と差別化できるようになった。
✓ 相談窓口を設置し、相談できる安心感が生まれた。
コロナ禍もありコミュニケーションが取りにくいなか、専門家のアドバイスにより相談窓口を設置し周知した。
相談窓口として男女1人ずつ設置したことを張り紙で周知したことで、誰でもいつでも気軽に相談できる雰囲気になった。
また、相談内容によっては、専門家にも相談しやすい体制を整えることができ、職員に大きな安心感を生んだ。
✓ それぞれのライフスタイルに合わせた勤務体制を整備。
出産・育児以外にも、扶養内での勤務を希望する職員や療養から復帰した職員がいて、フルタイム勤務が難しかったりするが、それぞれのライフスタイルに合わせた勤務体系を組むことができ、フルタイムでなくても、長く働いてもらえることで、現場を任せられる人材が育っている。
また、長く働く方が増えたことは、今後の事業展開を考えるうえでも大きなメリットとなっている。繁忙期には、休日や勤務時間を調整してもらったり、協力して働く環境ができている。
担当者の声
就業規則をつくる過程で、さまざまな制度について勉強できました。私たち役員には適用外の制度が多いのですが、職員にはぜひ制度を活用してもらいたいと思っています。
自然に触れる仕事なので、精神的に落ち込んでいる方や生活基盤が不安定な方などが、働く場所として選んでくれることも多い職場です。
さまざまな背景を持った方々と一緒に職場をつくり上げていくのは簡単ではありませんが、農家で生まれ育った三代目の私と同じように、農業が好きな未来の四代目となる子どもがいるので、その子たちのためにも、もっと働きやすい環境を整えたいと思っています。
普段見ることのできない親の仕事場を見てほしいという思いもあり、職員の家族を含めてバーベキューをしたりバスツアーを開催したりして、話しやすい関係づくりをしています。
また、支援プログラム内でとったアンケートからわかったことは、職員を就業規則という”在る形”に合わせるだけではないということ。働く職員の声も聞きながら、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方をこれからも-緒に考えていきたいと思います。
